Gibson ES-125 1957年製 Hold


ピックアップにビンテージP-90を搭載した最もスタンダードなフルアコ、ES-125です。肝心要の心臓部であるピックアップと電気系統は上位機種でフルアコの完成形と評されるES-175と同じものを持ち、さらにピックアップの取り付け位置は175よりも弦に近い構造になっているせいか、P-90特有の甘いサウンドに加え、強くピッキングした時のヌケの良いパワフルなサウンドも175よりも得やすいと感じます。当店にてかつてネック調整を行ったもので、ネックのコンディションは上々。ウェザーチェックは全体的にチラホラとありますが、塗装はまだまだ光り輝いており、60年以上前のビンテージとは思えないほどの美品です。パーツはペグが最近のビンテージ加工されたKlusonが取り付けられています。フレットはオリジナル、ナットは交換済み。それ以外はもちろんピックアップ、配線系統など含めてオリジナルです。コンデンサはマニア垂涎のBumblebee。ジャジーなサウンドの時にはポリトーンやAERなどのアンプで、ブルージーなサウンドはFenderなどの真空管アンプで使い分けるとより一層サウンドバリエーションが増えそうです。ハイポジションを多用する方は別ですが、そうでもなければノンカッタウェイボディで弾き込むとこれで十分なんだという事がお分かりいただけるかと思います。175の下位モデルというより、必要にして十分な装備を持つ、余計なものを削ぎ落としたきわめてシンプルなビンテージフルアコといった感じ。もちろん175の完成度は他の追随を許さないほとの高さですが、決してお手軽な価格ではありません。この125は価格とサウンドのバランスがちょうど良く、一切無駄のないノンカッタウェイのシンメトリーでシンプルな美しさを持ち合わせたモデルです。生音も適度に鳴ってくれ、用途に合わせて使い分けが出来る器用な所も素敵です。フルアコ入門~175やL-5のバックアップに。それ以上の働きをしてくれる一本ですよ。

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